平日の残業を失くして趣味に時間をかけたいな
上司や周りの雰囲気が嫌いになってきた
自分のITスキルをもっと高めていきたい
色んな会社で経験を積んでみたい
こんな風に悩んでるSEにおすすめしたいのが『派遣社員』です。
「えー、派遣社員!?
正社員よりも待遇が悪そうじゃん……」
って思うかもしれませんが、じつは最近少し変わってきたんです。
というのも、SEの派遣社員は『正社員と同じくらい稼げる』ようになってきました。
しかも残業などの束縛が正社員に比べて少ないので、プライベートが圧迫されることもありません。
では、どうしてITエンジニアの派遣社員はそんなに待遇が良くなってきたのでしょう。
まずは。その理由について解説していきます。
目次
理由:専門的なIT知識を持つ人材が不足し始めている
IT化が進み、ますます情報社会が進んできた日本。
ITスキルをもつ優秀な人材を求める会社が増え続けているんです。
ぶっちゃけ「猫の手も借りたい」と感じている、忙しい大手企業が多くなってきたという現状があります。
また、パソコンと環境があれば生産性を発揮できるITエンジニアは辞めた正社員の代わりをすぐに勤められるケースが多く、派遣社員でも正社員と変わらないくらい感謝されています。
なので当然、雇う時も正社員並みにいい条件が設定されるようになってきたんですね。
そこで、残業時間や給料、そして福利厚生について正社員と派遣社員で比べてみたいと思います。
【検証】どっちが働きやすい? 正社員vs.派遣社員
今回は、SEが『理想のライフスタイル』を送るにはどっちが向いているか、という点に関して比較していきます。
比較する項目は、残業時間、給料、福利厚生の3点です。
それでは、さっそく見ていきましょう!
比較1:残業時間
『派遣社員』の方が圧倒的に有利です。
具体的に見ていきましょう。
正社員の場合、30才までの男性であれば月の残業は平均30時間だと言われています。
もちろん、繁忙期や請負メインで客先常駐のSEはその倍以上になることも……。
しかし、派遣社員であれば残業が多くなりそうな場合、事前に確認をしてくれます。
万が一、残業を多くするよう圧力をかけられても、派遣元の企業が守ってくれるので安心ですね。
逆に、旅行などの急な出費で給料を増やしたい場合は勤務時間が長い職場を希望すれば、まったく問題なし。
残業時間は平均して0~50時間をわりと自由にコントロールできます。
比較2:給料
金額そのものに関しては、正社員の方が有利です。
しかし、ほどほどに稼げて自由なライフスタイルを送りたいなら、派遣社員に軍配が上がるでしょう。
まず金額面では、『ボーナスと交通費、社会保険料』で差がつきます。
年収だと約100~120万円ほど差がでると言われています。
とはいえ、これは残業代こみでの金額のため、実際にはこれより少ない場合もあります。
たとえば派遣社員の場合、時給に応じて給料が決まります。
月収平均は約40万円。
これは時給平均2500~3000円なので、一日あたり8時間で一か月のうち20日働く場合の時給2500円の売位の最低金額です。
これは年収で480万円となります。
ここから交通費がマイナスとなるので、実際は450万円くらいだと考えられるでしょう。
それに対し、正社員の平均年収が約500~580万円といわれています。
しかし、正社員の場合は残業の処理があいまいになってしまう現場もあるそうで、じっさいの収入に差はあまりない様子。
とはいえ派遣社員と大きく違うのは、補助金の有無だと言われています。
具体的には、社会保険、厚生年金、住勤手当の3つ。
年間約60万円ほど補助されるため、派遣社員より給料は大きくなります。
これが年間100~120万ほどの差が出る理由です。
金額面では正社員が有利だと言えるでしょう。
ただ、もし仮に一人暮らしでお金のかからないインドアな趣味しかない場合であれば、年収450万程度は見込める派遣社員でも安定した生活を送ることは十分に可能です。
理想のライフスタイルを送るという点に関しては、残業時間などトータルで見ると派遣社員が優れているのかもしれません。
比較3:福利厚生
この点に関しては、正社員が有利と言えるでしょう。
というのも、社会保険料などの補助があるので、はっきりともらえるお金が増えるからです。
先ほどの項目にもありますが、年間約60万ほど多くもらえます。
具体的に見ていきましょう。
正社員で給料の増加に直結する補助金は次の通り。
社会保険料の半額:平均15,000円
厚生年金の半額:平均15,000円
住勤手当:平均20,000~30,000円
(年収500万円の一般的な正社員SEをモデルとした場合)
月額でだいたい5万円ていどの補助金があるので、一年間だと60万円ほどの補助金が出ていることになります。
また、国民年金ではなく厚生年金に加入しているため、老後に年金を受け取る際は一か月あたり約22,000円程度の増加があると言われています。
とはいえ、派遣社員でも『雇用期間が2か月以上あり、勤務日数と勤務時間が派遣されている企業の正社員の4分の3以上』という条件をクリアすれば、派遣元の企業から厚生年金に入ることができます。
つまり、正社員と同じくらい働くなら、問題なく正社員と同じは厚生年金分の支給がもらえるということ。
そう考えると大きな違いは、社会保険と住勤手当の補助だけなので、年間で40万円くらいしか差がない計算となります。
結論:忙しくなり過ぎず、でもしっかり稼ぎたいSEは派遣社員でもOK!
残業ゼロ、面倒な人間関係はなし、年収450~500万程度でいいなら、派遣社員は大いにありです。
正社員との差は年間で約50万ほど低くはなりますが、オンラインゲームやインドアの趣味に打ち込んで理想のライフスタイルを送りたいなら、正社員ではなく派遣社員が適していると考えられます。
じっさい私の友人にも、正社員から派遣社員にチェンジしたSEがいますが、サビ残と土日の急な呼び出しが減ったおかげで、むしろ楽しそうに毎日を送っている男性がいます。
私は滋賀件暮らしで車の維持費が必要だったので正社員のSEをやってますが、東京都内や大阪府などの首都圏で働くなら派遣社員も素晴らしいと感じ、この記事を執筆しました。
もし、あなたが趣味を重視した理想のライフスタイルを希望するなら、派遣社員の選択も大いにアリではないでしょうか。

